藻岩地区町内会連合会(藻岩連町)は5月11日、もいわ地区センターで令和7年度定期総会を開きました。総会の冒頭、村上剛会長は「子ども、子育てにやさしい藻岩地区を目指すとし、ホームページ『もいわ暮らし』を通じ、子育てマップの充実・強化を図る」と提起。高齢者の見守りや防災対策のため、地域に「気配り」「目配り」「心配り」の「三配り(さんくばり)運動」を浸透させようと呼びかけました。

■藻岩地区町内会連合会(藻岩連町)
会長 村上 剛
行き交う人々が思わず立ち止まり、笑顔で見入りたくなるような「花・はな・ハナ」の躍動的な季節がやってきました。相まって、藻岩連町の新年度の活動がスタートしました。
会員の皆さまには、昨年度は大変お世話になりました。心より感謝申し上げます。本年も記憶に残る楽しい一年にするため、一生懸命取り組んでまいりますので、昨年にも増して諸行事への積極的な参加とご協力をいただきますようお願い申し上げます。
特に、56回目を迎える「もいわ夏まつり」(藻南公園:8月3日)は、「藻岩に夏まつりあり」といわれるほど盛大になりました。心ゆくまで楽しいでいただきたいと思います。
本年は巳年です。ヘビはゆっくりとしなやかに曲線を描きながら動くことから、変化する環境に柔軟に対応する力を象徴しているといわれます。私たちもこの時代を柔軟に乗り越えてまいりましょう。
さて、私たちが住む藻岩地区におきましても、地域活動を担う役員のなり手不足が問題化し、早急な対応が迫られています。コロナ禍を境に社会環境が大きく変わり、新たな時代に即した町内会活動が求められています。連町は本年度、限られた予算を有効に投入して、「子育て支援」「防災・防火災害対策」の強化を図ります。
自然豊かな藻岩地区で、安全な、高齢者や子どもにやさしいまちをめざします。具体的には以下の三つの方針を掲げました。
① 藻岩連町の理念である「三配り(さんくばり)運動」の更なる浸透
「気配り」「目配り」「心配り」を広め、行政など公共機関の協力のもと、本年は会員減少の対策として「子ども、子育てにやさしい藻岩地区」を目指し、連町各部と連携して、ホームページ「もいわ暮らし」を通じ、子育てサロンや公園情報など「子育てマップの充実・強化」を図ります。
② 防災・防火対策の取り組み強化
各町内会や自治会で独自の防災活動が行われていますが、本年は藻岩連町として、災害に対する外部研修や情報交換を通じ、組織強化を図ります。
③ ホームページ「もいわ暮らし」の活用と会員の参加を進めます
4年目となる藻岩連町のホームページ「もいわ暮らし」で、連町行事や町内会・自治会情報の掲載を増やします。

また、顧問の三神英彦札幌市議会議員が「昔のように議員の腕力で市に何かをやらせるという時代ではありませんが、情報を早くつかみ、提供することで、皆さんの活動を精一杯、応援してまいります」と決意を述べました。
総会では事業活動報告と決算・会計監査報告、令和7年度事業計画案と予算案、役員改選案を提案通り、満場一致で承認しました。また、総会前に功労者の市長表彰、区長表彰、総会後に連合町内会の表彰を行いました。


総会の冒頭は鈴木光典総務部長(写真)が開会を宣言。各町内会2人の合計54人で構成する総会の半数以上が出席(当日出席者と委任状)しているので、会則12条の⑤によって総会の成立を報告。議長に川沿中央第4町内の伊藤昭彦会長(写真)を選出して以降の進行にあたりました。
事業活動報告と決算、会計監査報告を承認
1号議案の事業活動報告と、2号議案の一般会計及び特別会計収支決算報告を、鈴木総務部長が行いました。
3号議案の会計に関する会計監査報告は会計監査の齋藤速也王子団地町内会会長が行い、1、2、3号議案を拍手で承認しました。
新年度事業計画案と予算案、役員改選案を承認
4号議案の事業計画案と、第5号議案の一般会計及び特別会計収支予算案、役員改選案について、鈴木総務部長が提案しました。
新年度予算について、会員数が減少傾向で1町内会の脱会もあり予算の削減が必要になったが、事業に支障を及ぼさないよう努めると説明しました。
新年度の役員では会計部長が欠員のため、総会後に選出し、理事会で承認をいただくことになります。青少年部長と二人目の女性部副部長についても総会後の選出となり、理事会に報告することになります。
予算に関して「青少年部の予算が減っているが、なぜか」という質問があり、鈴木総務部長から、青少年部に積立金が残っているので、新年度の事業実施に支障がないと判断したという答弁があり、4、5、6号議案も拍手で承認しました。


総会には札幌市から大谷聡美南区区長と佐々木 浩藻岩まちづくりセンター所長からメッセージをいただきました。

■大谷 聡美札幌市南区長 大谷 聡美
藻岩地区の皆さん、こんにちは。
昨年の4月に区長に着任して以来、様々なイベントや会合にお伺いし、地域の皆さんと楽しい時間を過ごすことができました。
また、村上会長をはじめとする町連役員の皆さまや地域の皆さまには、日頃から南区のまちづくりの推進に特段のご理解とご協力をいただき、厚くお礼を申し上げます。
さて、ここ藻岩地区は、藻岩山や硬石山などの山間部から豊平川へと続く緑豊かな自然に恵まれた地域にあり、実際に地域の様子をこの目で見てまいりましたが、恵まれた自然はまさに財産であると感じました。
このような環境のもと、藻岩地区では「もいわ夏まつり」や「アイスキャンドル」などのイベントを始め、町内会連合会ホームページ「もいわ暮らし」での情報発信など、住みよいまちづくりに向けて積極的に取り組まれており、こうした皆さんの活動を大変心強く感じております。
南区役所といたしましても、地域が主体のまちづくりを精一杯支援してまいりますので、藻岩地区の皆さまにおかれましても、より一層のご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

■佐々木 浩藻岩まちづくりセンター所長
4月1日付で藻岩まちづくりセンター所長に着任いたしました。
まちづくりセンターという市政の最前線で、地域のまちづくりの仕事に携わることに、喜びとともに、責任の重さを感じております。
また、藻岩地区の皆様には、日ごろから温かいご支援とご協力をいただき、心からお礼を申し上げます。
藻岩地区では、住みよい魅力あるまちづくりに向けた様々な活動が行われるとともに、福祉・子育て・防災などの地域課題にも積極的に取り組まれていると伺っております。
このような皆様のまちづくり活動や地域の課題解決に向けた取り組みについて、町内会をはじめとした地域の各種団体及び関係者の皆様と連携して進めてまいりたいと思います。
最後に、まちづくりセンターでは、地域活動のご相談や情報提供などを通じて、住みよい藻岩地区となるよう、職員一同、皆様と共に努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。