厳寒の1月、藻岩の町にキャンドルの灯が揺れる
第19回藻岩地区アイスキャンドルが行われました

アイビーハイム藻岩町内会長の山田信春さん(左)と、アイビーハイム藻岩管理組合理事長の鈴木大介さん。

  毎年1月下旬の2日間、寒さがいちばん厳しいこの季節、藻岩地区の夜はキャンドルの灯に包まれる。「アイスキャンドル」の名前で親しまれるイベントはもう20年近く続いている。
 藻岩地区全体で、今回の参加団体は10の町内会ほか計13団体。その中でも大規模に行われているアイビーハイム藻岩町内会だ。山田信春会長に話を聞いた。

 中丿沢のホクレンショップの向かいのマンション、アイビーハイム藻岩前が会場。付近には今年(2024年)も、1月27日、28日の2日間多くのキャンドルが灯り、点灯式もここで行われた。

 ホクレンショップの交差点近くには、中ノ沢町内会と藻岩グリーンアヴェニューのキャンドルも集まり、一体がろうそくの灯に照らされた。

  同町内会は146世帯、約330人が所属する町内会。建ったマンションの住人による町内会で、1994年のマンション完成から住んでいる世帯も多く、「65歳以上が40%」、と山田信春町内会長は言う。

 「マンションの町内会にしてはすごく団結力があるんですよね」と山田さん。マンション駐車場を利用しての夏祭りも恒例。アイスキャンドルの2日間は、町内会がふるまう豚汁や甘酒がふるまわれる。

 山田さんと一緒にこのイベントに関わる運営メンバーは約25人。同マンションの管理組合理事長の鈴木大介さんはその中心メンバーの1人だ。

 「1月の仕事始めくらいから準備を始めますね。今年は450個くらい作りましたよ」と鈴木さん。

赤い色のキャンドルは中ノ沢町内会のもの
赤い色のキャンドルは中ノ沢町内会のもの

  

 マンションの敷地内の風通しのよい通路にバケツを並べておくと、一晩置いておくと凍る。今年は暖気の影響でダメになる日もあったが、「若い人は仕事があるから」と、高齢者を中心に10人くらいのメンバーが約60個のバケツを使い、毎日作った。

 「凍ったバケツは、産湯につけるみたいにお湯につけてしずかに外します。そうするときれいにできるんですよ」と山田さん。

 氷の空洞部分にロウソクを入れて、火をつける。半分に切ったペットボトルをかぶせて風よけにする場合もある。透明な氷を通して、ゆらゆらゆれるロウソクの火がやさしく雪面を照らす。会場には、足を止めて写真を撮る人の姿が絶えない。

 「高齢化と言っても、若い方が入ってきてくれるのはうれしいですね。最近は外国の方もいらっしゃいますよ」と山田さんは話す。

 きっと来年の冬も、ここに多くの灯がともることだろう。

 

(文・写真:吉村卓也  サポート:平野庸彦 もいわ塾2期生)