
令和7年9月25日(木)、藻岩地区内にある水道局川沿庁舎にて緊急貯水槽についての説明会が水道局給水部給水課の皆さんによって開催されました。各町内会から担当者たちが集まり、地震などの災害時における緊急貯水槽の利用についての説明を受けました。
札幌市水道局では、緊急時の飲料水確保を目的に、昭和52年度に水道局本局庁舎(大通り東11丁目)に緊急貯水槽を設置したのをはじめ、これまでに拠点給水施設として、42カ所の緊急貯水槽と2本の緊急時給水管路の整備を進めてきました。中でも、藻岩地区にある水道局川沿庁舎は、本局庁舎の貯水量700㎡に続く、400㎡の貯水量で、公園や学校などの貯水施設よりも貯水量が多い施設です。数年に1度、各施設周辺の町内会など団体を対象に現地説明会が開催されていて、川沿庁舎では3年ぶりの開催となりました。

札幌市水道局HP内 拠点給水施設について
https://www.city.sapporo.jp/suido/riyosya/saigai/torikumi/oukyu/index.html

説明会では、災害時に使用される給水袋(6リットル用)が配られ、その使用方法から実際の給水体験も行われました。給水袋は、付いている紐を伸ばして持ち手の辺りで結ぶとリュックになり、背負って水を運ぶことができます。

水道局職員からは災害時の対策として、1人あたり3リットル×最低3日分の飲料水の備蓄についてのお願いもありました。地震などの災害発生から3日間は、人命救助が優先される期間となり、それまでは各家庭で備蓄している飲料水や食糧が頼りになります。
水道水を保存する場合の方法は、清潔なフタのできる容器に口元いっぱいに水を満たし、フタをしっかり閉めて行います。日の当たらない涼しいところでは、3日~1週間、冷蔵庫の中では1~2週間を目安に水を入れ替えます。
北海道で発生した胆振東部地震から7年。藻岩地区内でも今一度、各家庭での災害対策の見直しや備えの大切さを呼びかけていきます。
取材・写真 もいわ塾 御手洗志帆