「こんなにたくさん、本当に打つ必要があるんですか。そもそも、その病気を見たことがない。副作用のほうが怖い」
予防接種の時期、診察室ではよく聞く言葉です。
研修医の頃、先輩医師に言われてハッとしました。「みたことがないことこそ、ワクチンの価値なんだよ。病気が消えたわけじゃない。ワクチンで病気が入ってこないようにバリアを張っているだけなんだよ」と。例えば、肺炎球菌の髄膜炎。海外の報告では、幼児の致命率が11人に1人という重さ。助かっても、痙攣や聞こえにくさなどの後遺症が残ることがあります。
「そんな病気、周りで聞いたことがない」と感じるのは自然です。けれどそれは、ただ平和だったのではなく、ワクチンの普及によって、たくさんの家庭でコツコツと子供たちに”バリアを張ってきた”結果です。
大人でも、海外の”外の世界”に出るときは予防接種を考えます。狂犬病ワクチンや黄熱ワクチンの名前を聞いたことがある方もいるはずです。ある程度の免疫を持っている大人でさえ、環境が変われば備えが必要になります。
赤ちゃんにとっては、生まれてから出会うすべてが”外の世界”です。初めて家の外にでること、保育園で遊ぶこと、親戚に抱っこされること。その毎日が小さな冒険の連続です。だからこそ、早い時期にワクチンでバリアを張る意味があるのだと思います。
しかし、大切な子どもだからこそ副反応が不安になるのは自然なことです。クリニックでも熱や腕の赤みのフォローはしっかり準備していますし、万が一のとき、国では予防接種健康被害救済制度も用意しています。子どもたちが、病気を知らずにいられるよう、ワクチンを怖がらないでくださいね。
はれにこキッズクリニック
住所 札幌市南区川沿8条2丁目1番8号 吉田ビル3階
診察時間
月・火・木・金・土曜日 | 9:00~12:30、14:00~18:00(土17:00まで)
水曜日 | 9:00~13:00
電話番号 011-211-6612
関東で13年にもわたり小児外科のキャリアを積んできた藤村匠先生。「もっと病気が発症する前、手術をする前の多くの子どもたちの役に立ちたい」と決意し、川沿地区に「はれにこキッズクリニック」を開院しました。風邪や予防接種などはもちろん、小児外科の経過観察についてや、便秘相談も受け付けています。
親子そろって発熱、症状がある時は、ウイルス検査を親子それぞれ対応しますので、受付の際に相談してくださいね!
