ほっこりわんカフェ

山の麓にある、ワンちゃんと過ごせるカフェ


 2020年1月にオープンしたワンちゃんと過ごせる「ほっこりわんカフェ」。札幌市南区のもいわ山の麓、藻岩山入口から300m程手前にあるお店だ。外壁の白と黒の壁はまだ新しく、緑の扉が目を引く一軒家。その横には青々とした芝が植えられた、細長く広いドックランがある。敷地に沿った形でエゾマツがあり、北海道らしい風景だ。ここは、冬でも1年中ワンちゃんが走り回る事ができ、カフェで休む事もできるワンちゃんと飼い主さんの交流の場だ。

  このカフェのオーナーは、松井啓祐さん(60才)。奥様の佳代子さんと2人で切り盛りしている。生まれは本州だが、20年前、仕事で北海道に家族で来た。しかし松井さんは居住を構えた北海道を離れ、本州で一人、単身赴任の日々が続いた。その後、仕事を辞め家族みんなが大好きな北海道に松井さんも住むことを決断する。そこからは更に忙しい日々になったが、奥様の夢でもあったワンちゃんと過ごせるcaféを作ることは、夢が現実になる喜びになった。


 中に入ると白い漆喰が全面に塗られている。開店前、忙しい合間をぬい、ご家族で塗ったそうだ。漆喰は湿度調節してくれるだけでなく、消臭効果ある。ここに入ってワンちゃん特有の匂いがしないのは、そのせいかもしれない。ワンちゃんは入り口で足を洗え、足ふきタオルも1枚ずつ用意してある。入って直ぐ目に入るのが犬用コスプレ衣装や、ラベンダーが咲いているタペストリーが背景の撮影ステージだ。

 

 そこはワンちゃん専用の写真が撮れるスペースになっている。季節に応じて背景を変え、お客様が色々な写真を撮れるように工夫してある。店内を見わたすと椅子は15席以上あり、晴れた日は外のテラス席も座れる。


 カフェの料理は佳代子さんの担当。新しいメニューをひらめいたり、もっと美味しくできないか考えると止まらなくなるそうだ。注文用のメニュー表の多さに驚く。そして今年結婚した娘さんは、お2人の潤滑油になり、カフェを家族で協力して切り盛りしている。オープン当初はコロナの時期もあり、大変な事もあったが、なによりお客様の笑顔を見るとやりがいを感じる。そう話す2人の息はぴったりだった。

 

(文・写真:今野純子  もいわ塾1期生)

ほっこりワン カフェ

札幌市南区北丿沢4丁目5-66
tel.  011-557-5120

営業時間 11:00~17:00

 

 

定休日:毎木曜・金曜