地域活動で市長表彰

服部眞貴子さん(白樺町内会)


 2021年、長年の地域活動に対して市長からの感謝状を受けた服部眞貴子さんは藻岩に暮らして45年になる。

 自身が所属する白樺町内会で、女性部長や副会長を歴任し、2022年4月から町内会長になった。

 

 札幌生まれで、昭和52年に東区から越してきた。当時はほとんど周りに家は建っておらず、林が多く、マムシもたくさんいると言われたようなところだったという。

 東区にいたときは地域活動には一切関わりがなかったが、北の沢小学校のPTAで交通安全のマスコットづくりから、藻岩地区交通安全母の会の会長を19年間務めた。

  「はっきり言って面白かった」と服部さん。友達もできたし、地域とのつながりもできた。

 

 町内会活動の担い手の少なさはよく言われることだが、服部さんは「聞いたり歩いたりするといい人材がいるものです。歩かないとだめだと思いました」と語る。

 自身は専業主婦で、このような活動を始めるまでは狭い世界しかわからず、友達もPTA関係の人くらい。だが、地域に関わるようになって「社会的なこと、全体を考えるようになった」という。

 

 町内会が高齢化しているのは事実だが、新しく家も建ち、若い人も入って来ている。

 雪は多いが、住み心地はいいし、住民の人柄もよいと感じる。「なごやかで暮らしやすいですよ」。

 

 地区の民生委員も17年ほどやっている。お年寄りがいれば一軒一軒歩く。一回顔を見たら、どこかで会えば声かける。65歳になると訪問し、安否確認や見守りを行う。そんな活動を今も続けている。