夫婦で楽しむパークゴルフ 笹森敏久さん、光子さん

ドローンの講習

  雪解けも進んでくると、春が待ち遠しい気分になる。とりわけ、笹森敏久さんと光子さん夫妻は、近づく春を心待ちにしている。それは、大好きなパークゴルフに出掛けられるからだ。

 パークゴルフのシーズンは4月半ばから10月下旬まで。笹森さん夫妻は去年は約150回プレーした。雨や天気が悪い日もあるから、天候が許せば「ほぼ毎日行っているようなもの」と敏久さんは笑う。

 

 パークゴルフは十勝の幕別町が発祥とされるスポーツだ。ゴルフと違い、公園でできるゴルフ、クラブは一種類だけ、靴も普通の靴でよい、という誰でも手軽に楽しめる競技だ。パークゴルフ場の利用料金はゴルフとは比べものにならないくらい安いし、公共のコースにいたっては無料でできるところもある。

 

 ご夫妻が最初にパークゴルフに出会ったのは、1985年。そのころはまだそれほど知られたスポーツではなかった。旅行で訪れた十勝の然別湖の冬のイベントだった親子パークゴルフ大会にたまたま参加し、なんと優勝してしまったのだ。ビギナーズラックと言うべきか。

 

 1993年頃、光子さんが膝を痛め、「足の運動に」と、近くの公園でやられていたパークゴルフに参加した。そうすると足の調子がよくなった。こうして最初にはまったのが光子さんだ。知らない人と一緒にやりながら、大会をやろうというところまで盛り上がっていく。

 

 夫の敏久さんは当時東京に単身赴任中。65歳で退職して札幌に戻ると、妻はパークゴルフに夢中になっていた。ならば一緒に、とそこから2人でのパークゴルフ生活が始まった。

ドローンの練習コース

 シーズン中の日課はこんな感じだ。朝7時半頃に2人で家を出てプレーし、午後3時半頃に戻る。お弁当を持って行くときもあれば、いろいろなところで行われている大会に出るときもある。昨年、敏久さんはペア大会で1回優勝、光子さんは4回優勝した。

 「まあ、妻の方がうまいですね」と敏久さん。

 「毎日体を動かして、だいたい一日2万歩くらい歩きます。健康にはいいと思いますよ」と光子さん。

 

 どんな人がパークゴルフをやっているのだろう。

 「だいたい退職されたくらいの方が多いですかね。若い人は少ないです。上は90歳くらい。80歳代はザラです」と敏久さん。

 

 いつもだいたい2人で出掛ける。夫婦円満はパークゴルフのせい?どちらともなく「いや、それは特に関係ないでしょうね」。 終始笑顔のご夫妻だった。

 

 (文・写真:吉村卓也 サポート 中川美香・もいわ塾1期生、平野庸彦・同2期生)