Bliss Bliss

 

 五輪通を北の沢方面に進み、北の沢交番が見える少し手前に「Patisserie Bliss Bliss(パティスリー・ブリス・ブリス)」という洋菓子店がある。

 オーナーの中本勉さんは夕張出身。洋菓子店がしのぎを削る神戸で15年間で修行を積んだ後、2015年にこのお店を開いた。地元北海道で、それも藻岩山の麓で店を開きたいという想いから、この場所に開業したそうだ。

Bliss Bliss
写真提供:Bliss Bliss

 

 お店のこだわりは、北海道産のバターを使うこと。そして何より、子供にも安心して食べてもらえる商品を作ることだ。小さな子どもがコーヒーを飲まないのは、コーヒーの苦味に舌が耐えられないからと教えていただいた。だからこそ大人の好むケーキより、家族皆で食べられる商品を積極的に作ると説明してくれたのが印象的だった。

 

Biss Blissのスイーツ

 

 また、ぜひ購入していただきたい一品として、「神戸メモリー」の名が上がった

 商品のネーミングでもわかるとおり、神戸で修行したオーナーの思い出がたくさん詰まった一品だ。また、この商品は、オーダーが入ってからチョコレートソースをかける。店の看板商品であるため、初めて店を訪れる方にはこの商品をお勧めする。ちなみに常連のお客さんには、「飲めるケーキ」と言われて愛されているそうだ。

 また、余談だが2019年に国民的アイドルグループの「嵐」が札幌ドームツアーを行った際に、メンバーがBliss Blissのケーキを食べたということで一躍有名になった。ドームツアーの翌日はタクシーが列を成し、お店にファンが殺到して嵐ファンの札幌の聖地となり、嬉しい悲鳴であったとの事だった。

 

Bliss Blissのスイーツ
写真提供:Bliss Bliss

 

 これからの川沿地区について、高齢化が進んでいるので、若い方に移住していただいて地域を活性化させてほしいと話してくれた。

 「自然豊かで、四季折々の藻岩山の美しい景色がとてもいい所です。」という言葉も印象的だった。

 

Bliss Bliss オーナーパティシエ 中本勉さん
写真提供:Bliss Bliss

Bliss Bliss オーナーパティシエ、中本勉さん 

 

 

文・写真:横山颯真(東海大学国際文化学部デザイン文化学科)

 

 

〒005-0802 札幌市南区川沿2条5丁目1-47

011-572-2332

営業時間 10:30~18:30

定休日 木曜日

▶ https://bliss2.net/

 

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