石山通りにある真っ白な一軒家カフェの「café川沿ブレス」。おしゃれで美しいその外観は通る車や歩く人々の興味を惹きつける。
この店の店主は甲斐一夫さん。東京で心理カウンセラーとして働き、退職後札幌に移住し、ここ札幌藻岩地区で3年前から自身の夢であったカフェを営んでいる。このカフェのコンセプトである「自然と清潔」のとおり真っ白で、空気を良くするために天井は高く客席数も少ない内装は、今このご時世でも安心して過ごせるようになっていて、テーブルや椅子などのインテリアは店主がこだわりを持って選んだものだ。
テーブルはこのカフェのターゲット層である年配女性のことを考えて他に比べてやや低めのものを選んだそうだ。また椅子の足には靴下のようなものを履かせていて椅子を引く時の音にまで配慮されている。
そんな店主こだわりの内装は100箇所以上のカフェに通って参考にしたそうで、店のインテリアの内装はレイアウトは変えず今でも少しずつ増やしているそうだ。
いつまでも居たくなるほどの落ち着きが魅力の内装には店主のぜひ長居して欲しいという思いがあり、来店するお客さんが3〜4時間ここで過ごすことも珍しくないそうだ。
一番のおすすめメニューはキッシュプレートランチだ。キッシュとサラダの盛り合わせで1440円。ワンプレートが彩り鮮やかで食べるのが楽しみになる。枝豆のキッシュは優しい味で美味しく、人参のスープもマイルドな味わいで大人でも子供でも美味しく飲める味だ。料理は全て独学だというのだからよりこのおいしさに驚く。
オープン当初のメニューはコーヒーとケーキだけだったが3年の間でたくさん増え、料理は手作りが可能な限りは業務用の製品に頼らずに作っている。手作りの方が料理に気持ちが込められると店主の甲斐さんは語る。美味しいコーヒーへのこだわりもあり、東京の珈琲店から定番のものや季節のものを仕入れているそうだ。
café川沿ブレスを取材して、このカフェは来店するお客さんに対する優しさで溢れたお店だと感じた。通りに面していない駐車場は女性が車を止めやすいようにと、コーヒー好きのお母さんが子供を連れて来やすいようにオムツ交換できる場所も作ったり、きっと来店するお客さんの全てが優しい気持ちで帰ることだろう。「南区は緑の美しさが綺麗だ」と語る店主の心の美しさをぜひ実際に行って、食べて感じてもらいたい。
文・写真:島村奏音(東海大学国際文化学部デザイン文化学科)
(2021/09/06)
住所:札幌市南区川沿18条1丁目2-26
電話番号:011-206-7434
営業時間:10:00~17:00 (ラストオーダーは16:15です)
定休日 :毎週日曜日、第2・第4月曜
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